うしろすがたのしぐれてゆくか|昭和六年十二月 この句は『行乞記』の昭和六年の末尾部分に記されています。昭和六年十二月、山頭火は一時住んでいた熊本から再び行乞の旅に出発しました。 自分の後ろ姿は、自分で見ることはできません。山頭火は、「他者に見 続きを読む 2017年12月18日
ふる郷の言葉なつかしう話しつづける|昭和五年十一月 日記『行乞記』では、この句を詠んだ前日の十一月二日に 同宿の同郷の遍路さんとしみじみ語つた、彼は善良なだけそれだけ不幸な人間だつた、彼に幸福あれ。 と記しています。同じ宿にいた山口出身のお遍路さ 続きを読む 2017年11月18日