<日時> 令和4年11月12日(土)
<場所> ルルサス防府 多目的ホール
<登壇者> 講演・審査員:坪内稔典(俳人・柿衞文庫理事長)
審査員 :富永鳩山(『群妙』主宰)
種田山頭火の生誕140年の記念として、前半は坪内稔典先生による講演「山頭火と芭蕉」を行いました。「山頭火の句は山頭火という作者に即して読む必要はなく、自由に解釈してよいのではないか」「山頭火の自由律は実は定型俳句と同じ構造をもっているのではないか」「芭蕉と山頭火は似ているところもあるが、その暮らしぶりは対極にあったと考えたら面白いのではないか」等、多くの人にとっては新たな発見が得られる貴重なお話をしていただきました。
後半は生誕140年記念句会を実施しました。事前に参加者の皆様から140句のご応募をいただき、その中から優秀作品8点を選び、審査員のお二人に句評をいただきました。
受賞作品は以下のとおりです(〔 〕内は句題)。
【富永鳩山選】
最優秀賞 海は大時化父ちゃんの大きな膝舟 〔ふるさと〕 山口県 上田 純子
優秀賞 句読点のない雨に濡れている 〔しぐれ〕 山口県 内野 聖子
佳作 供え柿一つ句碑がしぐれている 〔しぐれ〕 山口県 江山 豊
佳作 うれしくてまぜごはん 〔無題〕 山口県 佐伯 初枝
【坪内稔典選】
最優秀賞 昼の冷麦空の色 〔無題〕 静岡県 田中 直心
優秀賞 雪明り赤子の寝息たしかめる 〔無題〕 山口県 りんどう
佳作 あの辺はしぐれか過去も未来もない駝鳥 〔しぐれ〕 山口県 藤井 ちづ子
佳作 夏が広がる一口のフルーツトマト 〔無題〕 山口県 坂本 加代