令和5年度に牛久竹男氏(栃木県)より防府市が寄贈を受けた種田山頭火関連のはがき6点が、これまで知られていなかった新発見資料であることが分かりました。


新発見資料と概略
①昭和5年3月13日付け種田山頭火より原農平宛てはがき
②昭和5年3月18日付け種田山頭火ほか五名より原農平宛てはがき
③昭和5年4月6日付け種田山頭火より原農平宛てはがき
④昭和5年9月14日付け原農平より種田山頭火宛てはがき
⑤昭和7年1月29日付け種田山頭火より原農平宛てはがき
⑥昭和7年2月26日付け石原元寛より原農平宛てはがき
これらの資料から、原農平と山頭火との交流の一端や、山頭火の動向がうかがえます。
原農平(のうへい)
明治18年、山口県都濃郡富田村生まれ。徳山中学校、山口高等学校を経て東京帝国大学法学部に入る。卒業後は官吏として石川県、京都府、内閣軍需局、国政院に勤め、のち農商務省に入り、福岡鉱山監督局長を務めたのち昭和8年3月に退官。
『層雲』には大正7年から参加し、福岡鉱山監督局に勤めた昭和初期には山頭火と交流があった。
資料の公開
・企画展「山頭火句集を繙(ひもと)く」 令和7年4月11日(金)~9月7日(日)
上記資料のうち、①③⑤⑥を展示します。
・『全国文学館協議会紀要18号』(全国文学館協議会・令和7年3月31日発行予定)
上記資料のうち、①~⑤について詳しく紹介しています。