会期 令和七年四月十一日(金)~令和八年三月二十九日(日)
種田山頭火は、没後すぐから現代まで多様な視点で研究され続けています。藤津滋生氏による『種田山頭火を知る事典』に、平成六(一九九四)年までの山頭火に関する書誌目録として一七〇〇点近い書籍・雑誌が掲載されているように、山頭火に関する研究は膨大です。
その研究史を大まかに概観すれば、山頭火ブームと連動するように研究が盛り上がっていたことが分かります。昭和四十年代までに大山澄太氏による遺稿整理が行われ、その後山頭火ブームが到来し全集が発行されると、それを機に研究が進み始め、生誕一〇〇年を迎える昭和五十年代ごろには村上護氏を筆頭に各地の山頭火研究団体や個人の研究家によって、伝記的研究や遺稿の整理、新発見資料の公開などがますます進みました。昭和六十年代には再度全集が刊行され、この全集は三十年以上にわたって山頭火の日記や俳句の底本となりました。
以降も、種田山頭火という一人の俳人に関する研究は終わるところを知りません。これからも新しい視点の研究が生まれ、新しい発見があるでしょう。
この展示では、当館の所蔵する書籍から、さまざまな山頭火研究書をご紹介し、膨大な山頭火研究の一角をご覧いただきました。


【展示資料一覧】
『定本山頭火全集 第1巻 句集』種田山頭火・春陽堂書店・昭和四十七年十一月・通期、『山頭火全集 第一巻』種田山頭火・春陽堂書店・昭和六十一年九月・通期、『新編山頭火全集 第一巻』種田山頭火・春陽堂書店・令和二年十二月・通期、『俳人山頭火』大山澄太・大法輪閣・昭和二十四年十月・第1,2期、『あの山越えて』大山澄太・和田書店・昭和二十七年十月・第3,4期、『うしろすがたのしぐれてゆくか 種田山頭火』村上護・ミネルヴァ書房・平成十八年九月・第1,2期、『俳句 十九巻九号』角川書店・昭和四十五年九月・第3,4期 、『種田山頭火ノオト №1』西村説三・種田山頭火研究会・昭和五十六年十二月・第1,2期、『種田山頭火を知る事典』藤津滋生・平成六年二月・第3,4期、『山頭火を語る』荻原井泉水・伊藤完吾・潮文社・昭和四十七年八月・第1期、『山頭火の細道』木下信三・新評社・昭和五十五年九月・第2期、『山頭火の足跡』山頭火研究会・平成四年十月・第3期、『山頭火百句』坪内稔典・東英幸・創風社出版・平成二十六年九月、第4期、『防府の生んだ自由律俳人 山頭火』防府市文化協会・平成三十年五月・第1期、『草木塔【復刻版】』種田山頭火・創風社出版・令和三年十月・第2期、『入門山頭火』町田康・春陽堂書店・令和五年十二月・第3期、『日本古書通信』二〇二二年一月号・日本古書通信社・令和三年十二月・第4期
