企画展「山頭火と『層雲』の仲間たち」

 荻原井泉水が主宰した自由律俳誌『層雲』には全国から多くの同人が集まりました。種田山頭火も『層雲』同人として活躍し、『層雲』を通じて同人たちとの交流を広げました。今回は山頭火が交流をもった全国の『層雲』の仲間たちを、それぞれの作品やエピソードとともに紹介しました。

企画展の開催にあたり、以下の方々にご協力いただきました。謹んで謝意を表します。(敬称略・順不同)

護国寺

神奈川県立神奈川近代文学館
小林由美子

田布施町郷土館
平生町歴史民俗資料館
NPO法人まつやま山頭火倶楽部

兼﨑地橙孫顕彰会
木村緑平顕彰会
小豆島尾崎放哉記念館
西野善男
宗仲夏
山口市小郡文化資料館

<会期>
前期 令和6年7月26日(金)~9月29日(日)
後期 令和6年10月4日(金)~12月8日(日)

 前期展示では、『層雲』主宰の荻原井泉水(せいせんすい)、新潟の写真家小林銀汀(ぎんてい)、夭折の自由律俳人野村朱麟洞(しゅりんどう)、平生町生まれ・周南市で活躍した久保白船(はくせん)、田布施町の江良碧松(へきしょう)、光市ゆかりの大前せい二、山頭火の遺稿をまとめた大山澄太(すみた)、京都の陶芸家内島北朗(ほくろう)、鎌倉の巣山鳴雨(めいう)、長野の関口父草(ふそう)、山形の和田秋兎死(あきとし)、浜松の医師内田六楼(ろくろう)、晩年の山頭火を支えた高橋一洵(いちじゅん)の十三人を取り上げました。
 後期展示では、荻原井泉水、小林銀汀、山口生まれの渡辺砂吐流(さとる)、山口ゆかりで最初期の『層雲』に参加した兼﨑地橙孫(じとうそん)、福岡の三宅酒壺洞(しゅこどう)、同じく福岡の飯尾青城子(せいじょうし)、福岡の炭鉱医木村緑平(りょくへい)、小郡の国森樹明(じゅみょう)、長府の近木圭之介、『層雲』誌上で俳論も多数発表していた井手逸郎(いつろう)、愛知の池原魚眠洞(ぎょみんどう)、長野の太田蛙堂(あどう)、そして山頭火とともに自由律俳句の代表的俳人である尾崎放哉(ほうさい)の十二人を紹介しました。