企画展「山頭火に出会った人々」

開催期間
令和3年7月2日(金)~10月17日(日)

 自由律俳人・種田山頭火には多くの友人がいました。その中でも、比較的晩年の山頭火と交流のあった4人の友人たちの作品や資料を紹介しました。お互いをどのように思い、どのような影響を受け合ったのか。山頭火に惹かれた人々の目線を通して山頭火とその作品の魅力を探りました。
 大山澄太は、山頭火没後に山頭火の作品等をまとめ、山頭火が広まる下地を作った人です。展示では、山頭火の亡くなった一年後に出版した『愚を守る 山頭火遺稿』を展示しました。
 高橋一洵は、最晩年の山頭火を松山で支えた人物です。二人の交流がよく分かる合作の掛軸を展示しました。
 和田健は、山頭火が湯田温泉に住んでいた時期に交流がありました。山口県の郷土文学研究者として、山頭火についても客観的に調査する一方、実際に出会った姿を「風来居」と題した詩で伝えてくれています。
 近木圭之介は自由律俳人で、山頭火の弟子とも言われる人物です。展示では、山頭火の句を圭之介が書いた資料や、圭之介が山頭火を思って詠んだ句の直筆資料を展示しました。

展示資料一覧


人気投票企画 ~ふるさとの句~

開催期間
令和3年7月2日(金)~9月30日(木)

 「ふるさと」にちなんだ山頭火の俳句をあらかじめ20句選定し、来館者の方々に気に入った句を理由も添えて投票していただきました。票を獲得した上位5句については投票者の理由と共にふるさと展示交流室に12月下旬まで掲示しています。また、参加していただいた方全員に当館オリジナルの栞を参加賞として配布し、最も得票数が多かった句を選んでいただいた方の中から抽選で5名様に当館のグッズをプレゼントしました。
 今回最も得票数が多かったのは、『雨ふるふるさとははだしであるく』でした。その理由として「雨の冷たい感覚が感じられる、五感を触発させる句だと感じたから。」や、「習った俳句で、よく覚えていたから。」などがありました。句の情景に共感した、聞きなじみがあったなど、様々な視点で老若男女問わず人気を博していました。

【詳しい投票結果はこちら