みなさま、あけましておめでとうございます。
ごあいさつが遅れまして大変失礼いたしました。
今年も少しずつ更新してまいりますので何卒よろしくお願いします。
さて、新年は、普段なかなか連絡を取らない友人や知り合いとも年賀状を通じてごあいさつができる良い機会ですよね。
筆まめな山頭火は年がら年中友人たちにハガキを送っていましたが、年明けごろに出したハガキではきちんと新年のあいさつを添えています。
例えば昭和7年1月3日には自由律俳誌『層雲』仲間の原農平宛てにハガキを出しています。
「おめでたう存じます、一年ぶりに緑平老と対話しました、私はまた草鞋をはきましたけれど、(以下略)」(『新編山頭火全集第八巻』春陽堂書店・令和4年)
上記のハガキは当館にはありませんが、昭和7年の年賀状が一枚、当館にも所蔵されています。
それは熊本に住んでいた山頭火の妻・サキノが、山口県周南市の実家に宛てたものです。キラキラした背景にサルがみかんをむいている絵が描かれ、その上には
「あら玉の年の初めの御寿目出度申納候」
と書かれています。
当時サキノはすでに山頭火と離婚していましたので、差出人は「佐藤さきの」となっています。
現在常設展示にて、他のハガキ3枚とともに展示中です。この機会にぜひご覧ください!