㈱春陽堂書店が開催している種田山頭火賞。山頭火のように自分の信念を貫いた生き方をした人に与えられる賞で、昨年は俳人の夏井いつきさんが受賞されています。
先日、10月13日に発表された今年の受賞者は、ロバート・キャンベルさん。朝の情報番組「スッキリ」にもご出演されていますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
ロバート・キャンベルさんは、テレビのコメンテーターが本業ではありません。アメリカ生まれの日本文学者で、東京大学名誉教授、早稲田大学特命教授、早稲田大学国際文学館顧問、前国文学研究資料館館長。テレビのほかにも様々なメディアでご活躍されています。
春陽堂書店のホームページによれば、
「若い頃より日本文学の研究という道一筋に研鑽を積み、業績を重ねてきた」
ことが受賞の理由だそうです。
特に、新型コロナウイルス感染拡大の中、2021年3月に『日本古典と感染症』(角川ソフィア文庫)を出版されたほか、過去の日本人がどのように感染症に対抗してきたのかを動画等を通して私たちに伝えてくれたことも受賞に至った理由の一つのようです。
第五回受賞者決定!(春陽堂書店ホームページより)
種田山頭火賞では毎回、受賞者に山頭火の句が贈られます。
今回送られたのは「まつすぐな道でさみしい」。日本文学研究という道をまっすぐ突き進んでいらっしゃるロバート・キャンベルさんにぴったりな句ではないでしょうか。